- 天体のないハウスの読み方
- 第11ハウス→第1ハウス
- 第11ハウス→第2ハウス
- 第11ハウス→第3ハウス
- 第11ハウス→第4ハウス
- 第11ハウス→第5ハウス
- 第11ハウス→第6ハウス
- 第11ハウス→第7ハウス
- 第11ハウス→第8ハウス
- 第11ハウス→第9ハウス
- 第11ハウス→第10ハウス
- 第11ハウス→第11ハウス
- 第11ハウス→第12ハウス
- その他のハウスの読み方
- さらに詳しく
- 占い師紹介
天体のないハウスの読み方
ハウスに注目してホロスコープを読み解くと、天体がいくつも集中しているハウスもあれば、天体がひとつも入っていないハウスもあることに気がつきます。
しかし、天体が入っていないハウス=重要度が低いというわけではありません。
天体が入っていないハウスを読み解く際は、そのハウスのカスプルーラー(統治星)に注目します。
カスプルーラーとは簡単に言うと、各ハウスの支配星のようなものです。統治星とも呼ばれます。
ただし、カスプルーラーは星座ごとの支配星のように固定されているわけではありません。
ハウスのカスプ(境界)が入っている星座の支配星=ハウスのカスプルーラーとなるため、それぞれのハウスがどの星座に属しているかにより、カスプルーラーも変わるのです。
そのため、ハウスのカスプルーラーを割り出すには、まずはハウスのカスプがどの星座に入っているかを確認する必要があります。
たとえば、第11ハウスがみずがめ座に入っている場合は、みずがめ座の支配星である土星がそのまま第11ハウスの支配星ということになります。
なお、12星座ごとの支配星は以下の通りです。
たとえば、第1ハウスに星がなかったとしても、支配星がどのハウスに属しているかを見ることで、その人がアイデンティティを確立する方法や、自己実現の手段がわかります。
このような占い方をディスポジターと呼びます。
ディスポジターは古典占星術(トランスサタニアンが発見される以前の占術)で用いられる技法なので、トランスサタニアンは解釈に含めないという考え方もあります。
ただし、7天体だけでは解釈がむずかしい、しっくり来ないという場合は、補助的にトランスサタニアンの位置を読み解いてみるのもいいかもしれません。
さらに、カスプルーラーと他の天体とのアスペクトを踏まえれば、さらに詳しくハウスを読み解くこともできますが、今回はひとまずカスプルーラーが第◯ハウスに入った場合の解釈に注目してみましょう。
まずは 自分が生まれた日のホロスコープ(出生図)を作ってみましょう
第11ハウス→第1ハウス
第11ハウスのカスプルーラーが第1ハウスに入っている人は、基本的にはっきりとした目的や目標を設定してから物事にあたるため、他人の意見に惑わされることは滅多にありません。
しかし、人生の岐路に立ったときや重要な選択を迫られたときには、信頼のおける友人や尊敬する人の言葉に背中を押されることもあります。
また、公平や公正を重んじ、極端な思想へ傾いたり、自身の主張を強引に押し通したりするケースは少ないでしょう。
第11ハウス→第2ハウス
第11ハウスのカスプルーラーが第2ハウスに入っている人は常に未来を志向し、安定した生活を脅かされるような兆候があれば先手を打って対処します。
奉仕精神が旺盛で、自分や個人のためというよりみんなのため、という思想がこの人の行動原理になりやすいようです。
ボランティアのような利益を度外視した活動に従事するうち、いつの間にか周囲から尊敬を集めたり、社会的な成功を収めていたりといったケースも少なくありません。
第11ハウス→第3ハウス
第11ハウスのカスプルーラーが第3ハウスに入っている人は、社会的な規範やルールに忠実な人よりも、周囲から一目置かれたり敬遠されたりするような人物に興味を惹かれる傾向があります。
自身もステレオタイプな考え方を厭い、先進的な価値観を築き上げるでしょう。
大きな組織に所属して安定した収入や地位を得るより、手に職を持つなど独立独歩な生き方に憧れを抱きます。
第11ハウス→第4ハウス
第11ハウスのカスプルーラーが第4ハウスに入っている人は、自分と似た価値観や趣味を持つ相手を友人として選ぶ傾向が見られます。
また、幼なじみや同級生など、日常生活の中で出会った相手との友情が長続きしやすい人でもあります。
合理性よりも自身の感情を優先するきらいがあり、何事も自分が共感できなければ受け入れることは困難です。
結果として、前時代的な価値観にとらわれたままなかなかアップデートできないといった状態に陥りやすいようです。
第11ハウス→第5ハウス
第11ハウスのカスプルーラーが第5ハウスに入っている人は、喜びや感動を他者と分かち合いたいという願望が強く、友人を楽しませるために気を配ったり、共通の趣味を始めたりなど力を尽くすでしょう。
一人で過ごす時間が長いと気力やモチベーションを失ってしまうため、定期的な友人との交流が必要です。
音楽や演劇などクリエイティブな活動を通して、友人やパートナーを見つける人も少なくありません。
第11ハウス→第6ハウス
第11ハウスのカスプルーラーが第6ハウスに入っている人は、友人やパートナーとレジャーに出かけたり、プレゼントを贈ったりすることが、働くモチベーションにつながるでしょう。
一方で、自分の欲望や目的を追い求めるのは苦手で、ボランティアのようなほとんど見返りのない仕事に従事することもしばしばです。
しかし、必ずしも一方的な奉仕に終始するわけではなく、友人を通してビジネスチャンスを獲得したり、支援を受けたりすることも少なくありません。
第11ハウス→第7ハウス
第11ハウスのカスプルーラーが第7ハウスに入っている人は、自分自身の願望よりも、他者あるいは自身が所属する組織の意向を優先する傾向が見られます。
たとえば自身の人生を左右する重大な選択においても、友人やパートナーの意見に強い影響を受けるでしょう。
常に仲間とともに理想や目標を追い求めていることから、かえって配偶者やパートナーのような一対一の濃密な人間関係は築きにくいようです。
第11ハウス→第8ハウス
第11ハウスのカスプルーラーが第8ハウスに入っている人は、一旦友人としての関係を築いた相手とは、生涯続くような深い友情で結ばれるでしょう。
サークル活動やクラブ活動など、コミュニティを通じて得た経験が人生を大きく左右することも珍しくありません。
一方で、しばしば友人に肩入れしすぎてトラブルに巻き込まれる危険もあるため、どれだけ気心の知れた友人であっても、適切な距離感を意識して付き合うことが大切です。
第11ハウス→第9ハウス
第11ハウスのカスプルーラーが第9ハウスに入っている人にとって、友人とは積極的に意見や議論を交わし、学びを与えてくれる相手を指します。
一緒に旅行をしたり、共同で研究に取り組んだりすることで、ますます友情が深まるでしょう。
他者とのかかわり通して見聞を広げたり価値観をアップデートしたりすることを望み、狭い視野や前時代的な慣習にとらわれることを嫌います。
第11ハウス→第10ハウス
第11ハウスのカスプルーラーが第10ハウスに入っている人は、組織や企業に所属するよりも、フリーランスなど自由に動けるポジションに位置することで、社会的な成功や収入を獲得する傾向が見られます。
自らも平等や公平性を重んじる一方で、仕事においても他者の権利や自由を守るために尽力する場面が多いようです。
第11ハウス→第11ハウス
第11ハウスのカスプルーラーが第11ハウスに入っている人は、個人の持つ権利や自由、平等、博愛精神などを強く意識する傾向が見られます。
ただし、自らの価値観を強く主張するあまり、異なる意見や考え方は頭から否定してしまうか、最初から耳を貸さないかの極端な対応をとってしまうこともあるようです。
ボランティアや社会活動、地域活動などに熱心に取り組みますが、それらが何らかの利益につながるケースは少ないでしょう。
第11ハウス→第12ハウス
第11ハウスのカスプルーラーが第12ハウスに入っている人は、友人と直接会って言葉を交わすよりも、メールや手紙、SNSなどを通じて交流するときに安らぎを覚えます。
芸術や美術への関心が高く、それらに親しむうちに次第に作品だけではなく作者にも興味を持ち、アプローチすることもしばしばです。
友人と認めた相手を極端に美化する傾向があり、実際の友人が少しでも自身の抱くイメージと乖離した途端、激しく幻滅してしまうことも。
その他のハウスの読み方
◼︎第1ハウス
◼︎第2ハウス
◼︎第3ハウス
◼︎第4ハウス
◼︎第5ハウス
◼︎第6ハウス
◼︎第7ハウス
◼︎第8ハウス
◼︎第9ハウス
◼︎第10ハウス
◼︎第12ハウス
さらに詳しく
ハウスの意味について詳しく知りたい方にはこちらの書籍もおすすめです。
電子書籍版も刊行されています。
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※ハウスがもつ意味や性質はここに記した内容が全てではありません。
占者や占術により解釈は異なります。
より詳しく知りたいという方は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。
占い師紹介
島谷実郷(しまや みさと)
占星術師・タロット占い師。 探偵事務所調査員や納棺師、ライターなどの職業を経て2017年『占い処 十一時屋』を設立。 2020年5月島根県へ移住。 現在は松江市や出雲市を中心に対面鑑定を行うかたわら、チャットやSNSを利用したオンライン鑑定も受付中。