- 天体のないハウスの読み方
- 第3ハウス→第1ハウス
- 第3ハウス→第2ハウス
- 第3ハウス→第3ハウス
- 第3ハウス→第4ハウス
- 第3ハウス→第5ハウス
- 第3ハウス→第6ハウス
- 第3ハウス→第7ハウス
- 第3ハウス→第8ハウス
- 第3ハウス→第9ハウス
- 第3ハウス→第10ハウス
- 第3ハウス→第11ハウス
- 第3ハウス→第12ハウス
- その他のハウスの読み方
- さらに詳しく
- 占い師紹介
天体のないハウスの読み方
ハウスに注目してホロスコープを読み解くと、天体がいくつも集中しているハウスもあれば、天体がひとつも入っていないハウスもあることに気がつきます。
しかし、天体が入っていないハウス=重要度が低いというわけではありません。
天体が入っていないハウスを読み解く際は、そのハウスのカスプルーラー(統治星)に注目します。
カスプルーラーとは簡単に言うと、各ハウスの支配星のようなものです。統治星とも呼ばれます。
ただし、カスプルーラーは星座ごとの支配星のように固定されているわけではありません。
ハウスのカスプ(境界)が入っている星座の支配星=ハウスのカスプルーラーとなるため、それぞれのハウスがどの星座に属しているかにより、カスプルーラーも変わるのです。
そのため、ハウスのカスプルーラーを割り出すには、まずはハウスのカスプがどの星座に入っているかを確認する必要があります。
たとえば、第3ハウスふたご座に入っている場合は、ふたご座の支配星である水星がそのまま第3ハウスの支配星ということになります。
なお、12星座ごとの支配星は以下の通りです。
たとえば、第1ハウスに星がなかったとしても、支配星がどのハウスに属しているかを見ることで、その人がアイデンティティを確立する方法や、自己実現の手段がわかります。
このような占い方をディスポジターと呼びます。
ディスポジターは古典占星術(トランスサタニアンが発見される以前の占術)で用いられる技法なので、トランスサタニアンは解釈に含めないという考え方もあります。
ただし、7天体だけでは解釈がむずかしい、しっくり来ないという場合は、補助的にトランスサタニアンの位置を読み解いてみるのもいいかもしれません。
さらに、カスプルーラーと他の天体とのアスペクトを踏まえれば、さらに詳しくハウスを読み解くこともできますが、今回はひとまずカスプルーラーが第◯ハウスに入った場合の解釈に注目してみましょう。
まずは 自分が生まれた日のホロスコープ(出生図)を作ってみましょう
第3ハウス→第1ハウス
第3ハウスのカスプルーラーが第1ハウスに入っている人は、兄弟姉妹や友人など、人間関係を通して、さまざまな視点や価値観を学んでいきます。
多くの人とコミュニケーションをとり、さまざまな意見に耳を傾けることで、かえって自身の哲学やアイデンティティがはっきりしていくでしょう。
変わり映えのしない人間関係の中に留まり続けるよりも、流動的にコミュニティを渡り歩き、常に刺激や学びを得られる環境の中に身を置いてこそ、いきいきと活躍できます。
第3ハウス→第2ハウス
第3ハウスのカスプルーラーが第2ハウスに入っている人は、収入や財産など、自分の所有物にかかわる分野で卓越した知性や思考能力を発揮します。
世の中のニーズや流行を的確にキャッチし、商機へつなげていくでしょう。
優れた五感と美的感覚を備え、芸術的な分野にも関心が高いです。
生まれ持った感性をビジネスに活かすことができれば、経済的に大成する可能性もあります。
第3ハウス→第3ハウス
第3ハウスのカスプルーラーが第3ハウスに入っている人は、優れた言語能力を備えています。
知的な会話やコミュニケーションを好み、好奇心も旺盛ですが、知識を追い求めるあまり反社会的、反モラル的な世界に関心を抱くこともしばしばです。
ただし、大抵の場合は自身の身に危険が及ぶほどの深入りはせず、巧みに立ち回れるため、ジャーナリストなどマスコミ関連の職業の適性が高いでしょう。
第3ハウス→第4ハウス
第3ハウスのカスプルーラーが第4ハウスに入っている人は、よくも悪くも家族同士で盛んにコミュニケーションをとり合っている傾向が見られます。
身内に囲まれているときのように穏やかでほっとできるようなコミュニケーションを好み、刺激的な話題や扇情的な話題は好みません。
土地や住居に関係する知識や情報に縁があり、不動産にまつわる仕事を生業にすれば、手堅く財産を築けるでしょう。
第3ハウス→第5ハウス
第3ハウスのカスプルーラーが第5ハウスに入っている人は、特に娯楽や遊びにまつわ分野で、卓越した想像力や発想力を発揮します。
やや大袈裟ではあるものの巧みな表現力をもち、芸術的な分野で頭角をあらわす人も少なくありません。
人々を楽しませたり喜ばせたりすることを自らの喜びとする一方で、都合の悪い事実や不安を覚える出来事からは目を背けようとする傾向も見られます。
第3ハウス→第6ハウス
第3ハウスのカスプルーラーが第6ハウスに入っている人は処理能力が高く、経理など実務的な方面で実力を発揮できるでしょう。
事務的な仕事に限らず、実際に足を使って情報を集めたり、営業や販売のように移動をともなったりする環境でも器用に立ち回れるでしょう。
能力が高い一方で完璧主義な一面もあるため、過労に陥らないよう体調管理には十分な注意が必要です。
第3ハウス→第7ハウス
第3ハウスのカスプルーラーが第7ハウスに入っている人は自身の意向よりも、周囲の意見や要望を重視する傾向が見られます。
特にパートナーや配偶者からの影響力が強く、いわゆる「尻に敷かれている」状態になりやすいかもしれません。
協調性に優れ、あらゆるコミュニティに調和する器用さ備えているため、政治や外交などの分野にも適性が高いでしょう。
第3ハウス→第8ハウス
第3ハウスのカスプルーラーが第8ハウスに入っている人は、物事の表層だけではなく深層まで理解しようとする情熱と探究心の持ち主です。
内容のない会話やうわべだけをなぞるような浅い知識を厭い、ひとたび疑問を抱けば真相を突き止めるまで追窮するでしょう。
オカルトやスピリチュアルなどの神秘的な分野から世俗的な話題まで、知的好奇心の及ぶ分野は幅広いです。
第3ハウス→第9ハウス
第3ハウスのカスプルーラーが第9ハウスに入っている人は向学心旺盛で、幅広い分野の知識を取り入れようとします。
一見するとばらばらで一貫性がないように見える情報の中から、本質や法則を見極め、自分なりの思想や哲学に昇華してしまうでしょう。
特に異文化や異国語など、日常から遠く離れた世界の出来事に強く関心を惹かれる傾向が見られます。
第3ハウス→第10ハウス
第3ハウスのカスプルーラーが第10ハウスに入っている人は、会得した知識や情報を、実際の生活や仕事へ活かす能力に長けています。
コミュニケーションを通して自身の能力をアピールしたり、相手の関心を惹く話題や有益な話題を提供したりなど、会話を自分にとって有利に展開できるため、社会的地位のある人や上司からも目をかけられやすいでしょう。
一方で、利益を重視するあまり、自分にとってうまみのない会話や人間関係には積極的に加わる気にはなれないようです。
第3ハウス→第11ハウス
第3ハウスのカスプルーラーが第11ハウスに入っている人は、自分と全く共通点のない相手や、接点のない業界に強く関心を惹かれる傾向が見られます。
ときにはアンダーグラウンドな世界に興味を抱く場合もありますが、引き際を弁えているため深入りしようとはしません。
このようなバランス感覚は人間関係においても発揮されます。
お互いに心地よく過ごせる適切な距離感を保ち、仲間や友人と共に成長していくことでしょう。
第3ハウス→第12ハウス
第3ハウスのが第12ハウスに入っている人は、日常生活にまつわる情報や世俗的な話題にはあまり関心を示しません。
どちらかといえばスピリチュアルや心理学、芸術など感覚的な世界に強く惹かれる傾向が見られます。
そのため、人によっては浮世離れした、何を考えているかよくわからない印象を受けることもあるでしょう。
直感に優れている一方で、自身の意見や感情を言葉にしたり、相手にわかりやすい形で説明したりするのはやや苦手です。
その他のハウスの読み方
◼︎第1ハウス
◼︎第2ハウス
◼︎第4ハウス
◼︎第5ハウス
◼︎第6ハウス
◼︎第7ハウス
◼︎第8ハウス
◼︎第9ハウス
◼︎第10ハウス
◼︎第11ハウス
◼︎第12ハウス
さらに詳しく
ハウスの意味について詳しく知りたい方にはこちらの書籍もおすすめです。
電子書籍版も刊行されています。
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※ハウスがもつ意味や性質はここに記した内容が全てではありません。
占者や占術により解釈は異なります。
より詳しく知りたいという方は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。
占い師紹介
島谷実郷(しまや みさと)
占星術師・タロット占い師。 探偵事務所調査員や納棺師、ライターなどの職業を経て2017年『占い処 十一時屋』を設立。 2020年5月島根県へ移住。 現在は松江市や出雲市を中心に対面鑑定を行うかたわら、チャットやSNSを利用したオンライン鑑定も受付中。