- 天体のないハウスの読み方
- 第8ハウス→第1ハウス
- 第8ハウス→第2ハウス
- 第8ハウス→第3ハウス
- 第8ハウス→第4ハウス
- 第8ハウス→第5ハウス
- 第8ハウス→第6ハウス
- 第8ハウス→第7ハウス
- 第8ハウス→第8ハウス
- 第8ハウス→第9ハウス
- 第8ハウス→第10ハウス
- 第8ハウス→第11ハウス
- 第8ハウス→第12ハウス
- その他のハウスの読み方
- さらに詳しく
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天体のないハウスの読み方
ハウスに注目してホロスコープを読み解くと、天体がいくつも集中しているハウスもあれば、天体がひとつも入っていないハウスもあることに気がつきます。
しかし、天体が入っていないハウス=重要度が低いというわけではありません。
天体が入っていないハウスを読み解く際は、そのハウスのカスプルーラー(統治星)に注目します。
カスプルーラーとは簡単に言うと、各ハウスの支配星のようなものです。統治星とも呼ばれます。
ただし、カスプルーラーは星座ごとの支配星のように固定されているわけではありません。
ハウスのカスプ(境界)が入っている星座の支配星=ハウスのカスプルーラーとなるため、それぞれのハウスがどの星座に属しているかにより、カスプルーラーも変わるのです。
そのため、ハウスのカスプルーラーを割り出すには、まずはハウスのカスプがどの星座に入っているかを確認する必要があります。
たとえば、第8ハウスがさそり座に入っている場合は、さそり座の支配星である火星がそのまま第8ハウスの支配星ということになります。
なお、12星座ごとの支配星は以下の通りです。
たとえば、第1ハウスに星がなかったとしても、支配星がどのハウスに属しているかを見ることで、その人がアイデンティティを確立する方法や、自己実現の手段がわかります。
このような占い方をディスポジターと呼びます。
ディスポジターは古典占星術(トランスサタニアンが発見される以前の占術)で用いられる技法なので、トランスサタニアンは解釈に含めないという考え方もあります。
ただし、7天体だけでは解釈がむずかしい、しっくり来ないという場合は、補助的にトランスサタニアンの位置を読み解いてみるのもいいかもしれません。
さらに、カスプルーラーと他の天体とのアスペクトを踏まえれば、さらに詳しくハウスを読み解くこともできますが、今回はひとまずカスプルーラーが第◯ハウスに入った場合の解釈に注目してみましょう。
まずは 自分が生まれた日のホロスコープ(出生図)を作ってみましょう
第8ハウス→第1ハウス
第8ハウスのカスプルーラーが第1ハウスに入っている人は、生や死、他者との性的なかかわりなど、世の中では表立って取り沙汰されないテーマや事象に関心を示す傾向があります。
自分自身が臨死体験をしたり、あるいは身近な人の死を経たりしすることで、人格や価値観の形成に大きな影響を受けるでしょう。
もともと強いカリスマ性やセックスアピールなど、他者を強く惹きつける魅力に富んでいるものの、そのような経験を経てますます威厳や説得力を備えた人格を形成します。
第8ハウス→第2ハウス
第8ハウスのカスプルーラーが第2ハウスに入っている人は、莫大な遺産を引き継ぐなどドラマティックな経験を経て財を成す傾向が見られます。
才能と生命力に富む一方で欲も深く、モラルに反する方法で金銭を得ようとするケースもあるようです。
人間の心理や物事の裏側を読む洞察力に長けていることから、投資や金融など取引を要する仕事や、探偵などの調査員に向いています。
第8ハウス→第3ハウス
第8ハウスのカスプルーラーが第3ハウスに入っている人は、社会や組織、人間心理の裏側に隠された真実を追い求め、見極めようとします。
思慮が深いあまり疑心暗鬼に陥ることもありますが、基本的には客観性をもって冷静に物事を観測できる人です。
自身の意見を述べたり議論を交わしたりするのはやや苦手ではあるものの、ひとたび自己主張を始めれば意外なほどの感情の激しさを示すこともあります。
第8ハウス→第4ハウス
第8ハウスのカスプルーラーが第4ハウスに入っている人は、親や兄弟のみならず、何世代も前の先祖や家系を遡ってまで、自身のルーツを探究しようとします。
家族や血統を追い求める行動の根底には、安心したい、精神的な安定を得たいという気持ちがあるようです。
不動産に投資したり、持ち家を買ったりすることに強い関心を示す一方で、そのためにローンや借金を背負うなど、経済面が圧迫されるかもしれません。
第8ハウス→第5ハウス
第8ハウスのカスプルーラーが第5ハウスに入っている人は、鍛錬や訓練を重ね、自分自身を磨くことに熱中する傾向があります。
自身の潜在的な能力に期待を寄せる一方で、夢を膨らませすぎて等身大の自分からかけ離れたセルフイメージを抱いてしまうこともあるようです。
一方で、ありのままの自分には価値を見出せず、自身の理想を達成するまでは表立って夢を語ったり、自己を主張したりすることさえ控えようとします。
第8ハウス→第6ハウス
第8ハウスのカスプルーラーが第6ハウスに入っている人は、自分が所属する会社や組織からの期待に応えようと、懸命に働きます。
有能ではありますが、もともと繊細で感じやすい情緒を備えていることから、ちょっとしたことで悩んだり考えすぎたりしてしまう傾向があるようです。
揺れ動く感情やストレスを抑え込むために、敢えて仕事に没入しようとするケースも少なくありません。
第8ハウス→第7ハウス
第8ハウスのカスプルーラーが第7ハウスに入っている人は、パートナーや配偶者となる相手について、明確な理想像を持っています。
将来を共にできる可能性のある相手しか恋愛対象として認識できず、遊びの恋とは無縁です。
相手の人格はもちろん、価値観やバックグラウンドを含めた全てを把握しようとします。
そのため、互いに理解を深める段階で、しばしば激しくぶつかり合うこともあるようです。
第8ハウス→第8ハウス
第8ハウスのカスプルーラーが第8ハウスに入っている人は、激しい感情や情熱を内に秘めています。
ときに情動の赴くまま、後先を考えない行動に出てしまうこともあるでしょう。
ただし、人前で大袈裟に感情を発露するようなことは少なく、どちらかといえば秘密主義者。
生や死、性的な事柄に対する関心は強いものの、愛情と性的な衝動を混同することはない、ミステリアスで思慮深い人です。
第8ハウス→第9ハウス
第8ハウスのカスプルーラーが第9ハウスに入っている人は探究心に富み、心理学や精神世界、オカルトやスピリチュアルなどの神秘的な世界に強い関心を示します。
向学心や知的好奇心だけではなく野心も旺盛で、人によっては権力を追い求める傾向も見られるかもしれません。
求心力があり、指導者としての素質も備えていますが、偏った知識や価値観を持ってしまうと、ときに偏見を助長したり、大衆を間違った道へと導いてしまう恐れもあるため注意が必要です。
第8ハウス→第10ハウス
第8ハウスのカスプルーラーが第10ハウスに入っている人は、社会的な地位や権力を追い求めることに情熱を注ぎます。
実際に、多くの支援者や協力者の支持を集め、社会的な成功を収めるでしょう。
ただし、高い地位へ登りつめようとする心理の裏側には、自分自身の精神的な脆さやトラウマ、コンプレックスがひそんでいる場合もあるようです。
第8ハウス→第11ハウス
第8ハウスのカスプルーラーが第11ハウスに入っている人は、友人やライバルと切磋琢磨することで、思想や価値観など人格の根幹にかかわる部分が形成されていきます。
友人から影響を受けるだけではなく、自分自身も他者へ強いインパクトを残すでしょう。
また、無意識やオカルト、スピリチュアルなどの分野も、この人の生き方に大きな影響を及ぼします。
趣味や楽しみというよりも、明確な目的のために神秘的な世界を探究しようとするかもしれません。
第8ハウス→第12ハウス
第8ハウスのカスプルーラーが第12ハウスに入っている人は、しばしば神秘的な出来事に遭遇し、自らも精神世界やスピリチュアルな分野に興味を惹かれるかもしれません。
精神的な修行を重ねることで生まれ持った才能を開花させられる可能性もありますが、ときに宗教に没入するケースもあるため注意しなければなりません。
もともと物質的な欲望や性的な欲求が希薄で、やや浮世離れした雰囲気
その他のハウスの読み方
◼︎第1ハウス
◼︎第2ハウス
◼︎第3ハウス
◼︎第4ハウス
◼︎第5ハウス
◼︎第6ハウス
◼︎第7ハウス
◼︎第9ハウス
◼︎第10ハウス
◼︎第11ハウス
◼︎第12ハウス
さらに詳しく
ハウスの意味について詳しく知りたい方にはこちらの書籍もおすすめです。
電子書籍版も刊行されています。
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※ハウスがもつ意味や性質はここに記した内容が全てではありません。
占者や占術により解釈は異なります。
より詳しく知りたいという方は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。
占い師紹介
島谷実郷(しまや みさと)
占星術師・タロット占い師。 探偵事務所調査員や納棺師、ライターなどの職業を経て2017年『占い処 十一時屋』を設立。 2020年5月島根県へ移住。 現在は松江市や出雲市を中心に対面鑑定を行うかたわら、チャットやSNSを利用したオンライン鑑定も受付中。