- 天体のないハウスの読み方
- 第2ハウス→第1ハウス
- 第2ハウス→第2ハウス
- 第2ハウス→第3ハウス
- 第2ハウス→第4ハウス
- 第2ハウス→第5ハウス
- 第2ハウス→第6ハウス
- 第2ハウス→第7ハウス
- 第2ハウス→第8ハウス
- 第2ハウス→第9ハウス
- 第2ハウス→第10ハウス
- 第2ハウス→第11ハウス
- 第2ハウス→第12ハウス
- その他のハウスの読み方
- さらに詳しく
- 占い師紹介
天体のないハウスの読み方
ハウスに注目してホロスコープを読み解くと、天体がいくつも集中しているハウスもあれば、天体がひとつも入っていないハウスもあることに気がつきます。
しかし、天体が入っていないハウス＝重要度が低いというわけではありません。
天体が入っていないハウスを読み解く際は、そのハウスのカスプルーラー（統治星）に注目します。
カスプルーラーとは簡単に言うと、各ハウスの支配星のようなものです。統治星とも呼ばれます。
ただし、カスプルーラーは星座ごとの支配星のように固定されているわけではありません。
ハウスのカスプ（境界）が入っている星座の支配星＝ハウスのカスプルーラーとなるため、それぞれのハウスがどの星座に属しているかにより、カスプルーラーも変わるのです。
そのため、ハウスのカスプルーラーを割り出すには、まずはハウスのカスプがどの星座に入っているかを確認する必要があります。
たとえば、第2ハウスがおうし座に入っている場合は、おうし座の支配星である金星がそのまま第2ハウスのカスプルーラーということになります。
なお、12星座ごとの支配星は以下の通りです。
たとえば、第1ハウスに星がなかったとしても、支配星がどのハウスに属しているかを見ることで、その人がアイデンティティを確立する方法や、自己実現の手段がわかります。
このような占い方をディスポジターと呼びます。
ディスポジターは古典占星術（トランスサタニアンが発見される以前の占術）で用いられる技法なので、トランスサタニアンは解釈に含めないという考え方もあります。
ただし、7天体だけでは解釈がむずかしい、しっくり来ないという場合は、補助的にトランスサタニアンの位置を読み解いてみるのもいいかもしれません。
さらに、カスプルーラーと他の天体とのアスペクトを踏まえれば、さらに詳しくハウスを読み解くこともできますが、今回はひとまずカスプルーラーが第◯ハウスに入った場合の解釈に注目してみましょう。
まずは 自分が生まれた日のホロスコープ（出生図）を作ってみましょう
第2ハウス→第1ハウス
第2ハウスのカスプルーラーが第1ハウスに入っている人は、資産や財産など、自分の所有するものに執着する傾向が見られます。
こだわりが強く、趣味に多くの時間やお金を費やすこともしばしばです。
自らのセンスや感性に磨きをかけたり、お気に入りのものに囲まれた空間で過ごしたりすることで、安心感や充足感を得られるでしょう。
第2ハウス→第2ハウス
第2ハウスのカスプルーラーが第2ハウスに入っている人は、地に足のついた現実的な感覚の持ち主です。
手堅く収入を得るだけではなく、きちんと貯蓄に励んで資産をキープするなど、経済感覚に長けています。
一方で、利益を追い求めるあまり損得勘定ありきで人間関係を築いたり、自らに損害を与える可能性のある相手や利益をもたらさない相手を徹底して排除したりする傾向も見られるようです。
第2ハウス→第3ハウス
第2ハウスのカスプルーラーが第3ハウスに入っている人は、ひとつだけの業種や職場に依らず、さまざまな手段を使い分けて収入を得るマルチワークの素質を秘めています。
獲得した資産は知識やスキルを増やしたり、優れたアートに触れたりなど、自分磨きのために使われるでしょう。
他人とコミュニケーションをとったり議論を交わしたりするのを好みますが、多様な意見や価値観を取り入れるというより、持論の正当性を証明したいという目的が大きいようです。
第2ハウス→第4ハウス
第2ハウスのカスプルーラーが第4ハウスに入っている人は、家や家庭のためにお金を稼いだり、使ったりするケースが多いようです。
たとえば、持ち家を買うために貯蓄に励んだり、家具や家電など住環境を充実させるために惜しみなく投資をしたりする傾向が見られます。
不動産やインテリアを扱う仕事や在宅ワークなど『家』と密接に関わる仕事にも適性が高いです。
第2ハウス→第5ハウス
第2ハウスのカスプルーラーが第5ハウスに入っている人は、生まれながらの特技や才能を活かせる仕事や、趣味を通じて得た知識やスキルを活かせる仕事につくことで、経済的な充足を得られるでしょう。
獲得した収入は趣味や娯楽のために使われることが多いようです。
また、自分のためだけではなく、恋人や子どものために多くのお金を費やすケースも少なくありません。
第2ハウス→第6ハウス
第2ハウスのカスプルーラーが第6ハウスに入っている人は、少しずつでもこつこつと計画的に貯蓄に励み、確実に経済的な基盤を築いていく人です。
たとえ大きな利益を得られる可能性があるとしても、リスクを伴う投資に手を出そうとはしません。
健康への関心が高く、医療や薬剤にかかわる仕事に携わったり、健康の維持や管理のためなら惜しみなくお金を使ったりする傾向が見られます。
第2ハウス→第7ハウス
第2ハウスのカスプルーラーが第7ハウスに入っている人は、自分のためというより、パートナーや配偶者のために稼いだり投資したりするケースが多いようです。
相手との関係を維持するためなら、大きなお金を使うのも厭いません。
パートナーに限らず、人を楽しませたり貢献したりすることに喜びを見出す傾向があり、サービス業や営業職にも向いています。
第2ハウス→第8ハウス
第2ハウスのカスプルーラーが第8ハウスに入っている人は、独力で財を成すというより、他者を通じて財産を得る傾向が見られます。
たとえば、遺産相続を経て大きな資産を手にする、というケースも少なくありません。
仕事では金融業や不動産業、コンサルタント業など他人の財産を管理したり、サポートしたりする業種に適性があります。
お金を使う際も他者がかかわる場合が多く、そのときの交友関係によって経済状況が大きく変動しやすいでしょう。
第2ハウス→第9ハウス
第2ハウスのカスプルーラーが第9ハウスに入っている人は、お金を使う際も稼ぐ際も、教養や学習がかかわってくる傾向が見られます。
たとえば、職種や業種なら出版関係や教育関係に携わる人が多いようです。
お金を使う場合も、自らの教養を高めたり、旅行に出て見聞を広げたりするために散財するケースが多いでしょう。
金銭感覚は比較的大らかで、細かい収支にはこだわりません。
第2ハウス→第10ハウス
第2ハウスのカスプルーラーが第10ハウスに入っている人は、収入を追い求めるだけではなく、社会的な肩書きや地位にも強いこだわりがあります。
キャリアにおいても経済面においても、堅実かつ計画的に成功を追い求め、望んだ生活を手に入れるでしょう。
野心的でありながらも勤勉で責任感が強く、職場における信頼も厚いです。
第2ハウス→第11ハウス
第2ハウスのカスプルーラーが第11ハウスに入っている人は、稼ぐときも投資するときも、目的や将来のビジョンがしっかりと見えている人です。
交友関係や人脈を通じで大きな財を成す可能性が高いでしょう。
ワンマンよりも共同経営や、コネクションを生かした手広い事業展開を得意とします。
先見の明がある一方で、前例のないアイデアにも躊躇なく飛び込んでいくため、しばしば周囲の理解を得られなかったり、反感を買ったりする場面もあるかもしれません。
第2ハウス→第12ハウス
第2ハウスのカスプルーラーが第12ハウスに入っている人は、働く際もお金を使う際も、やや自己犠牲的な傾向が見られます。
医師や看護師、カウンセラー、セラピストなど人を癒したり支えたりする職業に適性が高いです。
物質的な豊かさや金銭への、稼いだお金は慈善活動のために寄付したり、パートナーなど身近な人のために使ってしまったりすることが多いようです。
その他のハウスの読み方
◼︎第1ハウス
◼︎第3ハウス
◼︎第4ハウス
◼︎第5ハウス
◼︎第6ハウス
◼︎第7ハウス
◼︎第8ハウス
◼︎第9ハウス
◼︎第10ハウス
◼︎第11ハウス
◼︎第12ハウス
さらに詳しく
ハウスの意味について詳しく知りたい方にはこちらの書籍もおすすめです。
電子書籍版も刊行されています。
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※ハウスがもつ意味や性質はここに記した内容が全てではありません。
占者や占術により解釈は異なります。
より詳しく知りたいという方は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。
占い師紹介
島谷実郷（しまや みさと）
占星術師・タロット占い師。 探偵事務所調査員や納棺師、ライターなどの職業を経て2017年『占い処 十一時屋』を設立。 2020年5月島根県へ移住。 現在は松江市や出雲市を中心に対面鑑定を行うかたわら、チャットやSNSを利用したオンライン鑑定も受付中。
