家庭や家族など自分の『居場所』を示すハウス
第1ハウスをおひつじ座と定めたとき、かに座にあたるのが第4ハウスです。
3区分ではアンギュラーハウス、活動宮に分類されます。
かに座は身内との連帯感や母性、包容力、共感能力などを司る星座です。
第4ハウスも家庭や家族など、自分のホームとも呼べる場所と深い関わりがあります。
第4ハウスに入っている天体やサイン(星座)に注目することで、その人にとってホームと呼べる場所や、身内との接し方などがわかります。
まずは 自分が生まれた日のホロスコープ(出生図)を作ってみましょう
第4ハウスと天体
太陽
太陽はその人の基本となる性格や主体性、社会性、生命力などを象徴する天体です。
太陽が入っているハウスを見ることで、その人が最も生き生きと輝ける場所、生きている実感や生きがいを感じられる場所を読み取ることができます。
第4ハウスに太陽が入っている人は家庭を維持すること、家族を養うことがそのまま生きる目的に結びつくでしょう。
この人にとっての家は単純に生活を営むための場所ではありません。
自営業や在宅ワークなど、働く場所として機能する可能性もあります。
また、本人も自分の家や家族と強く結びついた環境のほうが、のびのびと実力を発揮できるようです。
月
出生図における月はその人の生まれついての性格や感受性、潜在的な欲望などを現します。
いわばその人の最も原始的な部分、その人の中に眠る子どもの部分と考えるとわかりやすいかもしれません。
月が入っているハウスを見ることで、その人の情緒や感情表現のクセなどがわかります。
第4ハウスに月が入っている人は自分が生まれ育った環境、たとえば実家や故郷に強く執着する傾向が見られます。
家族と過ごす時間に癒しや安心を見出し、家庭を守ろうと力を尽くします。
どんな場所で生活を営んでいても心は故郷に置いていているような節があり、折に触れて家族のことが気にかかるようです。
水星
出生図における水星は、自分という人間にまつわる情報を世界に発信したり、世界で何が起こっているかという情報を受信したりといった『情報』を司る天体です。
水星が所属するハウスを見ることで、その人のコミュニケーションの傾向がわかります。
第4ハウスに水星が入っている人は、親や家族の影響で知識を得たり、コミュニケーションの方法を学んだりといったケースが多いようです。
子どもの頃から親戚や親兄弟の友だちと頻繁に接していたという人もいるかもしれません。
ただし、どれだけ居心地がよくても狭い人間関係に留まることをよしとせず、積極的に外の世界に出てコミュニティを広げていく傾向があります。
金星
愛と美を象徴する天体である金星は、出生図においても恋愛や芸術と深い関係があります。
金星が属するハウスを見ることで、その人の恋愛の傾向や、愛情を注ぐ対象などを読み取ることができます。
第4ハウスに金星が入っている人は、愛情深い家庭で育ったという人が多いです。
家=楽しい場所、あるいは家族=自分を喜ばせてくれる人という認識が強く、自らも家の中を楽しく心地よい環境とすることに熱心です。
ガーデニングやインテリアコーディネートが好きな人も多いでしょう。
また、芸術に関心が高い家庭に生まれ育った影響で、自らもアートに造詣が深かったり、デザインの道に進んだりといったケースも見られます。
火星
勇気や行動力、攻撃性などを司る火星は、人生の荒波を切り開き勝利を手にするために突き進む戦士の星です。
火星が属するハウスを見ることでその人が闘志を発揮するステージ、情熱を注げる場所や事柄がわかります。
第4ハウスに火星が入っている人は、よくも悪くもにぎやかな家庭で育った人が多いようです。
親族や来客が頻繁に訪れたり、家族間のコミュニケーションが活発だったりといったケースもあれば、家庭内の喧嘩や不和が目立ったりといったケースもあります。
そのため独立心が強く、実家や家庭に依存せず自立した生活を営むことに情熱を注ぎます。
木星
拡大や発展を象徴する木星は、仕事や財産、人脈など物質的・金銭的な豊かさとも関わりが深い星です。
木星が属するハウスを見ることで、その人が多くのものを手にする場所、恩恵を受けやすい場所がわかります。
第4ハウスに木星が入っている人は裕福な家庭や過保護な家庭で育ち、自立してからもその恩恵を受けている人が多いようです。
本人も家族や地元に対して惜しみなく愛を注ぎ、貢献したいという気持ちが強いでしょう。
地元でビジネスを興したり、家の名前や家族の人脈からビジネスチャンスを得たりして財を為す傾向があります。
土星
土星は試練や抑制、忍耐、責任などを司る天体です。
土星が入っているハウスを見ることで、その人が試練や課題を課せられる場面や、自分自身を貫くルールの在りかなどがわかります。
第4ハウスに土星が入っている人はしつけが厳しかったり、家庭内に厳格なルールや規制が敷かれていたりと、家が原因で制限や束縛を受けることが多かったようです。
親から過剰な期待をかけられ、将来の選択肢が限定されていたというケースもあるでしょう。
自立してからは実家と疎遠になる人も多い一方で、ある程度の年齢になれば家族としての役割や責任を果たすために実家に戻ったり、介護を引き受けたりする人もいます。
天王星
天王星は改革や変化、独立心などを象徴する星です。
天王星が第4ハウスに属する人は独立心が旺盛で、早い段階から実家や地元を離れるかもしれません。
しかも、ひとたび自立してしまえば、実家に近寄ることは滅多にないでしょう。
もともと放任主義な家庭や自立を促す家庭で育った人も多く、実家を出た後の生活について干渉を受けることも少ないようです。
一カ所に腰を落ち着けようとすると退屈してしまい、引っ越しを繰り返したり転勤や単身赴任が多い仕事に就いたりする人も少なくありません。
海王星
海王星は感性や想像力、第六感などを司る天体です。
第4ハウスに海王星を持つ人は、家庭や家族についてトラウマやコンプレックスを持っている人が多いようです。
家庭に対する憧れはあるものの、理想と現実のギャップに失望するといったことを繰り返します。
ただし、家庭環境や子ども時代の過ごし方により感性が磨かれ、アートの分野で才能を開花させるといったケースもあるようです。
家庭から受けたトラウマを表現として昇華できれば、社会的に大成する可能性もあるでしょう。
冥王星
冥王星は破壊や再生、絶対的な権力など、不可抗力的な力を司る天体です。
冥王星が属するハウスを見ることで、その人が権力を握る場所、あるいは逆らえない運命などを読み取ることができます。
第4ハウスに冥王星を持つ人は、家庭や家族から人生を左右するような大きな影響を受けたという人が多く見られます。
たとえば若いうちから家族との死別したり、経済的に激しい浮き沈みを経験したりといったケースもあるようです。
ただし、そのような家庭環境の激しい変化を乗り越えることで人間として大きく成長したり、過去の経験を生かして成功をおさめたりする可能性も秘めています。
第4ハウスとサイン(星座)
天体とハウス① でも触れたように、ハウスの位置は使用するハウスシステムにより異なるものの、一つのハウスが複数の星座を跨いでいることは難しくありません。
そのような場合は、ハウスの中にどのサインのカスプ(境界)が入っているかに注目しましょう。
カスプが入っているサインを見ることにより、そのハウスが担当する分野(家庭、仕事、パートナーなど)が、人格や生き方にどのような影響を与えるかを読み取ることができます。
おひつじ座
おひつじ座のカスプが第4ハウスに入っている人は一つの場所に長くとどまるよりも、新しい発見や刺激を求めて環境を定期的に変えることで、のびのびと自分らしく生活を営めるでしょう。
家庭においてもそれぞれの家族が自立しているというパターンが多く、連帯や団結を強要された記憶は少ないでしょう。
しつけやマナーにもそれほどうるさくなく、ほとんど放任主義で育ったという人も多いようです。
おうし座
おうし座のカスプが第4ハウスに入っている人は、地元との結びつきが強い家や、歴史ある旧家で育ったという人が多いようです。
経済的にも物質的にも恵まれており、良質なものに囲まれる生活を送るうち、自然と審美眼が養われていくでしょう。
資産や才能など、家系や家族から受け継いだものから恩恵を受けやすいのも特徴です。
ふたご座
ふたご座のカスプが第4ハウスに入っている人は、自分自身のルーツや伝統よりも、今生きている時代に見合った価値観や家族観を重んじる傾向があります。
既成概念や先入観にとらわれず、常に時代の流れを読んで価値観を更新していく柔軟な思想の持ち主です。
一方で、心の拠り所にできるような居場所や安心できるホームは確保しにくく、生活の軸足をどこに置くべきかがなかなか定まらないかもしれません。
かに座
かに座のカスプが第4ハウスに入っている人は、自分が生まれ育った場所の文化や家庭内の伝統を大切に守り抜こうとします。
家族と交流する時間や空間に安らぎを覚え、家庭を守ることこそが生き甲斐に通じる人が多いようです。
一方で、旧態然とした家族観にとらわれ、新たな時代の家族のあり方になかなかついていけないという一面も見られます。
しし座
しし座のカスプが第4ハウスに入っている人は、上質な生活に憧れる傾向が見られます。
理想の家を建てたり、よい車やインテリアを持ったりすることがモチベーションにつながることが多いようです。
自立した家庭に生まれ育ち、家族間において他の家にはない独特のルールや暗黙の了解が尊愛するケースもあります。
おとめ座
おとめ座のカスプが第4ハウスに入っている人は、やや潔癖症のきらいがある親兄弟のもとで育ったり、家庭内のルールや規律に縛られてきた人が多いようです。
自立してからも家庭環境の影響は残り、自分のテリトリーに他人が踏み入ることをよしとしません。
自分が家族を持ったあとも、心から安らげる家庭を築くにはある程度の時間を要するでしょう。
てんびん座
てんびん座のカスプが第4ハウスに入っている人は、平穏な家庭で育った人が多いようです。
ただし、その平穏は家族の誰かの犠牲のもとで保たれていたケースもあり、調和を保つために本音を押し殺し、表面上の付き合いにとどめるという人もいるでしょう。
住居や住環境に対しては一定のこだわりがあり、生活水準を上げるために居を移すことも珍しくありません。
さそり座
さそり座のカスプが第4ハウスに入っている人は家族や家系との結びつきが深く、本人も自分のルーツに対する関心が高いようです。
家族に対しては運命共同体としての認識が強く、家族の誰かが問題を抱えれば、まるで自分のことのように真剣に向き合うでしょう。
過干渉な面も否めないため、自分が家族を持ったときには距離の測り方に注意が必要です。
いて座
いて座のカスプが第4ハウスに入っている人は、教育の水準が高い家庭で生まれ育った人が多いようです。
家族同士の知的な交流も盛んで、幼い頃に吸収した知識が、成長したあとも生活のさまざまな場面で恩恵をもたらしてくれるでしょう。
自分とは異なる文化や、異国での生活に憧れを抱く傾向があり、実際に故郷から離れた場所で生活を営む人もいます。
やぎ座
やぎ座のカスプが第4ハウスに入っている人は、伝統を重んじる家庭や保守的な家庭で生まれ育った人が多く見られます。
幼い頃から我慢や倹約を求められ、大人になってからも我慢強い性質を引き継ぐでしょう。
規律や束縛を受ける場面が多いものの、本人が実家や家族を疎んじるとは限りません。
むしろ自身のルーツや伝統を愛し、歴史の守り手となる可能性が高いようです。
みずがめ座
みずがめ座のカスプが第4ハウスに入っている人は放任主義な家庭で育った人が多いものの、家族そのものの絆が完全に失われているわけではなく、必要に迫られれば一致団結します。
家庭環境の影響からか、自分と他人のプライバシーを重んじつつ集団生活にも適応するという、一見すると矛盾した生き方を難なく両立できます。
身体的な特徴や体質など、遺伝的に受け継ぐ要素が多いのも特徴です。
うお座
うお座のカスプが第4ハウスに入っている人は、世間一般に認識されている家族像からは大きくかけ離れた、変わった家庭環境で育った人が多いようです。
家庭というもののあり方にこれといった偏見や先入観がないためか、本人は住環境に然程こだわりがなく、どのような環境でも適応できます。
どちらかといえば夢や理想を追、住む家や土地を転々とするのも苦になりません。
第4ハウスに天体がない場合の読み方はこちら
さらに詳しく
ハウスの意味について詳しく知りたい方にはこちらの書籍もおすすめです。
電子書籍版も刊行されています。
そのほかのおすすめ書籍について詳しくはこちら
※ハウスがもつ意味や性質はここに記した内容が全てではありません。
占者や占術により解釈は異なります。
より詳しく知りたいという方は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。
占い師紹介
島谷実郷(しまや みさと)
占星術師・タロット占い師。 探偵事務所調査員や納棺師、ライターなどの職業を経て2017年『占い処 十一時屋』を設立。 2020年5月島根県へ移住。 現在は松江市や出雲市を中心に対面鑑定を行うかたわら、チャットやSNSを利用したオンライン鑑定も受付中。