ホロスコープを読み解く際には天体が入っているサイン(星座)やアスペクトのほか、ホロスコープの東西南北にも注目する必要があります。
そもそもホロスコープとは簡単にいえば生まれた日、生まれた場所から空を見たときに天体がどこに位置していたかを示した図です。
では、どこか自分の生まれた場所を示しているかというと、円の中心です。
円の真ん中を横切る線が地面をあらわし、左端が東の地平線(太陽が昇るところ)、右端が西の地平線(太陽が沈むところ)を示しています。
さらに、円を縦に割る線の上端が天頂(太陽が最も高く昇るところ)、下端が生まれた場所の真下(地下)です。
これらの4つのポイントをアングルと呼び、それぞれがその人の人生を大まかに形作る骨組みともいえる要素を読み解くことができるのです。
ここではそれぞれのアングルが意味する要素ついて説明します。
アセンダント(東の地平線)
アセンダントとは東の地平線、つまり自分が生まれた日の太陽が昇ってきた地点のことです。
ここから日が昇ることから上昇宮とも呼ばれます。
アセンダントが意味するのは他人から見たその人の第一印象や外見的・身体的な特徴などです。
簡単にいうと、アセンダントが位置するサインに注目すれば『私は人から〇〇座っぽく見られているんだ』ということがわかります。
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ディセンダント(西の地平線)
ディセンダントとは西の地平線、つまり生まれた日の太陽が沈んでいった地点のことです。
日が落ちていく場所という意味で下降宮と呼ばれることもあります。
アセンダントが自分がどんな人間かを示しているとすれば、ディセンダントは主に他人に関する要素を示すポイントです。
つまり、どんな人と好んで関わりを持つようになるか、他人からどのような影響を受けるか、理想のパートナー像などを読み取ることができます。
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MC(南中点)
MCとはMedium Coeli(メディウムコエリ)の頭文字をとった略称で、日本語では南中点と呼びます。
簡単にいえば生まれた日の正午、太陽が一日のうちで最も高く昇った場所を示すポイントです。
MCは社会的な役割や生き甲斐、自己実現などに深く関わる要素をあらわします。
また、MCに最も近い場所に位置する天体をカルミネートと呼び、その人が社会において果たすべき使命や人生をかけて達成するべき目標などを読み取る際の重要な鍵となります。
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IC(北中点)
ICとはImum Coeli(イームムコエリ)の頭文字をとった略称で、日本語では北中点と呼びます。
いわゆる天底を意味し、生まれた場所の真下の地面、地中や地下を示すポイントです。
MCが社会的・対外的な側面をあらわすとするなら、ICはその人の内面的、潜在的な側面をあらわします。
つまり、その人の人格を形成する基盤となる要素やホームとなる場所、安心感を得られる環境などと読み取ることができるのです。
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※アングルの意味や性質についてはここに記した内容が全てではありません。
占者や占術により解釈は異なります。
より詳しく知りたいという方は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。
占い師紹介
島谷実郷(しまや みさと)
占星術師・タロット占い師。 探偵事務所調査員や納棺師、ライターなどの職業を経て2017年『占い処 十一時屋』を設立。 2020年5月島根県へ移住。 現在は松江市や出雲市を中心に対面鑑定を行うかたわら、チャットやSNSを利用したオンライン鑑定も受付中。