星座と天体では、出生図における10天体を『自分』という会社で働く社員(と、会社に関係する人々)にたとえて解説しました。
その中で水星を営業担当、金星を宣伝担当に置き換えています。
水星と金星がアスペクトを形成している状態とは、良くも悪くも営業(水星)と宣伝(金星)がお互いに影響を与え合っている状態です。
たとえば、営業(水星)と宣伝(金星)が吉角を成している場合、お互いに連携を取り合って、『自分』という会社の魅力を外の世界に向かって存分にアピールできるでしょう。
なお、水星と金星はともに地球より内側を回っている星で、ホロスコープ上では76度以上離れることはありません。
水星は学習能力やコミュニケーション能力、金星は芸術性や社交性などを司る星です。
水星と金星のアスペクトを見ることで、その人の言語センスや人間関係の築き方を読み取ることができます。
水星と金星が吉角(ソフトアスペクト・イージーアスペクト)
0°(コンジャンクション・合)
コンジャンクションとは簡単にいえば、2つの星がほぼ一体化しているような状態です。
言葉や知性(水星)と美的センス(金星)が連動していることから、このアスペクトをもつ人は、人が喜ぶ言葉選びや、興味をひかれる話題選びが得意です。
自身の美意識を外の世界に向けて発信する才能にも長けているため、芸術家や文筆家として活躍することもあるでしょう。
営業職にも適性が高く、会社や組織の一員としてはもちろん、独立してもコミュニケーションを遺憾なく発揮し、仕事を獲ってくる可能性が高いです。
ただし、物事を利益や善悪よりも、楽しいか楽しくないかで判断する傾向があるため、どれだけメリットの多い仕事でも、気が向かなければ蹴ってしまうかもしれません。
60°(セクスタイル)
セクスタイルは火と風、水と地というように、お互いを補い合うエレメント同士で形成されるアスペクトです。
コンジャンクションほど親和性は高くありませんが、お互いに異なるエレメントをもつため、多角的な視野をもつことができます。
視点が一方向に偏りやすいという問題が解消される分、柔軟な考え方ができるアスペクトです。
このアスペクトをもつ人は、自身の社交性やコミュニケーション能力を実用的な能力として発揮できます。
やはりコンジャンクションのように自身の楽しみのために知性を発揮することが多いのですが、個人的な感情によって物事を判断してしまう傾向は控えめになるでしょう。
自分の趣味や楽しみで会得した能力や人脈が、ビジネスの場で役立つかもしれません。
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※アスペクトがもつ意味や性質についてはここに記した内容が全てではありません。
占者や占術により解釈は異なります。
より詳しく知りたいという方は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。
占い師紹介
島谷実郷(しまや みさと)
占星術師・タロット占い師。 探偵事務所調査員や納棺師、ライターなどの職業を経て2017年『占い処 十一時屋』を設立。 2020年5月島根県へ移住。 現在は松江市や出雲市を中心に対面鑑定を行うかたわら、チャットやSNSを利用したオンライン鑑定も受付中。