- 天体のないハウスの読み方
- 第5ハウス→第1ハウス
- 第5ハウス→第2ハウス
- 第5ハウス→第3ハウス
- 第5ハウス→第4ハウス
- 第5ハウス→第5ハウス
- 第5ハウス→第6ハウス
- 第5ハウス→第7ハウス
- 第5ハウス→第8ハウス
- 第5ハウス→第9ハウス
- 第5ハウス→第10ハウス
- 第5ハウス→第11ハウス
- 第5ハウス→第12ハウス
- その他のハウスの読み方
- さらに詳しく
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天体のないハウスの読み方
ハウスに注目してホロスコープを読み解くと、天体がいくつも集中しているハウスもあれば、天体がひとつも入っていないハウスもあることに気がつきます。
しかし、天体が入っていないハウス=重要度が低いというわけではありません。
天体が入っていないハウスを読み解く際は、そのハウスのカスプルーラー(統治星)に注目します。
カスプルーラーとは簡単に言うと、各ハウスの支配星のようなものです。統治星とも呼ばれます。
ただし、カスプルーラーは星座ごとの支配星のように固定されているわけではありません。
ハウスのカスプ(境界)が入っている星座の支配星=ハウスのカスプルーラーとなるため、それぞれのハウスがどの星座に属しているかにより、カスプルーラーも変わるのです。
そのため、ハウスのカスプルーラーを割り出すには、まずはハウスのカスプがどの星座に入っているかを確認する必要があります。
たとえば、第5ハウスが座に入っている場合は、しし座の支配星である太陽がそのまま第5ハウスの支配星ということになります。
なお、12星座ごとの支配星は以下の通りです。
たとえば、第1ハウスに星がなかったとしても、支配星がどのハウスに属しているかを見ることで、その人がアイデンティティを確立する方法や、自己実現の手段がわかります。
このような占い方をディスポジターと呼びます。
ディスポジターは古典占星術(トランスサタニアンが発見される以前の占術)で用いられる技法なので、トランスサタニアンは解釈に含めないという考え方もあります。
ただし、7天体だけでは解釈がむずかしい、しっくり来ないという場合は、補助的にトランスサタニアンの位置を読み解いてみるのもいいかもしれません。
さらに、カスプルーラーと他の天体とのアスペクトを踏まえれば、さらに詳しくハウスを読み解くこともできますが、今回はひとまずカスプルーラーが第◯ハウスに入った場合の解釈に注目してみましょう。
まずは 自分が生まれた日のホロスコープ(出生図)を作ってみましょう
第5ハウス→第1ハウス
第5ハウスのカスプルーラーが第1ハウスに入っている人は、人を楽しませたり元気づけたりする活動に、喜びや生きがいを見出します。
特に、創造的な活動を通して、自らの個性を表現することで、充足感や自己肯定感を得られます。
一方で、快不快が物事を判断する基準になりやすく、我慢を強いられる環境や、自己主張や個性を殺すことを求められる環境に長く身を置くことはできません。
第5ハウス→第2ハウス
第5ハウスのカスプルーラーが第2ハウスに入っている人は、お金を稼ぐことや使うことに快感を覚える傾向が見られます。
投資やギャンブルも、この人にとっては娯楽の一環です。
冒険心が旺盛で、大きなお金を使うことに抵抗が少ないため、経済状況が安定しづらいかもしれません。
第5ハウス→第3ハウス
第5ハウスのカスプルーラーが第3ハウスに入っている人は、遊び心のある洒脱な会話やコミュニケーションを好みます。
頭の回転が速く、自らの知性や器用さに自信を持っているようです。
興味や関心を惹かれる物事や人物には自ら歩み寄っていく一方で、それ以外はあからさまに無視する傾向が見られます。
旅行や習い事など、知識の幅や見聞を広げてくれる活動を好むでしょう。
第5ハウス→第4ハウス
第5ハウスのカスプルーラーが第4ハウスに入っている人は、家の中をいかに快適に美しくするかにこだわる傾向があります。
日用品やインテリアへの関心も高く、収集癖のようなものも見られるかもしれません。
積極的に外に出て多くの人と交流するよりも、自宅や自室で勉強やゲームに没頭するときこそ、いきいきと楽しい時間を過ごせるでしょう。
第5ハウス→第5ハウス
第5ハウスのカスプルーラーが第5ハウスに入っている人は、クリエイティブな活動がそのまま趣味や生きがいへとつながるでしょう。
自分にとっての楽しみを追求するだけではなく、人々の賞賛や注目も同時に求める傾向が見られます。
ただし、承認欲求を満たしたいあまり、わざと反感を買うような言動をしたり、露悪的な行為をしたりしないよう注意が必要です。
第5ハウス→第6ハウス
第5ハウスのカスプルーラーが第6ハウスに入っている人は、自らの創造力や発想力を仕事の中で昇華することに喜びを覚えます。
趣味や娯楽がそのまま収入を得る手段につながる人もいるでしょう。
一方で、個性を活かせない環境にはまり込んでしまうと、仕事に対するモチベーションが上がらず、遊んだりさぼったりしてしまうかもしれません。
第5ハウス→第7ハウス
第5ハウスのカスプルーラーが第7ハウスに入っている人は、社会に出て多くの人と関わることで、自らの個性や価値観を確立するでしょう。
特に、パートナーからは大きな影響を受けやすいです。
共通の趣味を持つケースも珍しくありません。
一方で、恋愛や人間関係に依存しやすい傾向も見られるため、トラブルを引き起こさないよう注意が必要です。
第5ハウス→第8ハウス
第5ハウスのカスプルーラーが第8ハウスに入っている人は、一度興味や関心を抱いた物事や人物については、とことん追求しようとする傾向が見られます。
趣味の領域を通り越して、専門家や権威と呼べるレベルまで極めてしまうこともあるでしょう。
特に、人間関係や恋愛関係においては、相手の全てを掌握したいと願うあまり支配的な行動に出たり、束縛を試みたりする場合もあるため注意が必要です。
第5ハウス→第9ハウス
第5ハウスのカスプルーラーが第9ハウスに入っている人は、自身の思想や哲学を広く世に広める活動にやりがいや楽しみを覚えます。
フットワークが軽く、海外旅行や精神世界、教育など幅広い分野に関心を示すでしょう。
向学心と知的好奇心が旺盛で、議論や意見を交換するのを好みますが、考え方がやや主観に偏りやすい傾向があるようです。
第5ハウス→第10ハウス
第5ハウスのカスプルーラーが第10ハウスに入っている人は、自身の才能や個性を社会に認められたいという欲求が強いようです。
俳優やミュージシャンなどのクリエイティブな仕事や、経営者などに適性があります。
野心家ではあるものの、あくまで自分の欲求や快感を優先する傾向があるため、指導者やマネージャーが身近にいたほうが社会的な成功を手に入れやすいかもしれません。
第5ハウス→第11ハウス
第5ハウスのカスプルーラーが第11ハウスに入っている人は、一人よりもグループや仲間と一緒にクリエイティブな活動に勤しむことに楽しみを見出します。
趣味を介して知り合った相手と恋愛関係に発展することも少なくありません。
ただし、パートナーとして交際することになっても、まるで友人同士のように自立した関係を維持していくことでしょう。
第5ハウス→第12ハウス
第5ハウスのカスプルーラーが第12ハウスに入っている人は、誰かと楽しみを共有するよりも、一人で趣味に没頭することを好む傾向が見られます。
自身の内面世界に向き合う時間にこそ創造力やインスピレーションが発揮される芸術家気質です。
恋愛関係や人間関係に関してはやや及び腰な一面があり、世俗的な
その他のハウスの読み方
◼︎第1ハウス
◼︎第2ハウス
◼︎第3ハウス
◼︎第4ハウス
◼︎第6ハウス
◼︎第7ハウス
◼︎第8ハウス
◼︎第9ハウス
◼︎第10ハウス
◼︎第11ハウス
◼︎第12ハウス
さらに詳しく
ハウスの意味について詳しく知りたい方にはこちらの書籍もおすすめです。
電子書籍版も刊行されています。
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※ハウスがもつ意味や性質はここに記した内容が全てではありません。
占者や占術により解釈は異なります。
より詳しく知りたいという方は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。
占い師紹介
島谷実郷(しまや みさと)
占星術師・タロット占い師。 探偵事務所調査員や納棺師、ライターなどの職業を経て2017年『占い処 十一時屋』を設立。 2020年5月島根県へ移住。 現在は松江市や出雲市を中心に対面鑑定を行うかたわら、チャットやSNSを利用したオンライン鑑定も受付中。