公転周期:約12年
逆行周期(逆行期間):約1年(約4カ月)
年齢域:46~55歳
人物:学者、教師、法律家、聖職者、宗教家、成功者、異邦人
イグザルテーション(高揚):かに座
デトリメント(障害):おとめ座
フォール(衰退):やぎ座
キーワード:幸運、成功、名誉、発展、財産、贅沢、宗教、正義、善意、道徳
生まれた日の木星がもつ意味
占星術において、木星は吉星や幸運星とも呼ばれ、縁起の良い星とされています。
何故なら、木星は拡大や発展など『豊かさ』を象徴する星であるためです。
生まれた日の木星を見れば、その人の財運や仕事運、人望などがわかります。
木星が良い位置にあれば、仕事やお金に困ることなく、安定した人生を送ることができます。あるいは、投資やギャンブルでひと財産築くこともあるかもしれません。人脈にも恵まれるでしょう。
ただし、どんな星でも良い影響をもたらすこともあれば、悪い影響を及ぼすこともあります。
吉星と呼ばれる木星も例外ではありません。
木星の影響は良く言えばおおらか、悪く言えば大ざっぱな性質としてあらわれます。
まだ「おおらか」と呼べるレベルであれば、その寛容な姿勢は抗い難い引力となり、人やお金を引き寄せるでしょう。
しかし、「大ざっぱ」まで行くと、財産を築くどころか浪費してしまいます。
たとえば気前が良すぎてすぐ人におごってしまったり、投資やギャンブルでひと山当てても、引き際がわからず結局損をしてしまったりと、器の大きさがかえって災いしてしまうのです。
また、木星のもう一つの影響として、地位や権力を追い求める傾向や傲慢さなどが挙げられます。
身の丈に合わない贅沢を重ね、自身の財力や権力を誇示するための「見せびらかし消費」に走った結果、財産も人望も失うことがないよう注意しなければいけません。
現在の木星にはどんな意味がある?
雑誌や占いサイトで12星座占いで、「12年に一度の幸運期」という言葉を目にしたことがある人は多いと思います。
この「12年に一度の幸運期」は、どうやって分かるのでしょうか。
実は、現在の木星がどの星座に入っているのかによって決まります。
木星は1年ごとに隣の星座へ移動するので、次に「12年に一度の幸運期」が訪れるのはどの星座か、すぐに分かります。
では、何をもってして「12年に一度の幸運期」の幸運期とするのでしょうか。
木星は拡大や発展を司る星です。
そのため、誕生星座に木星が入る年は、結婚や出産、昇進、転職など、人生の節目となるような大きな変化が起こりやすくなります。
もうひとつ、幸運期と言われる時期がジュピターリターンです。
自分が生まれた日の木星と、現在の木星が重なる状態をジュピターリターンと呼び、12年に1度の周期で必ず訪れます。
もちろん、ジュピターリターンに限らず、木星は常に私たちの生活や心理状態に影響を及ぼしています。
たとえば火星は勢いや行動力を増すブースターのようなものと説明しましたが、木星はその人の器の大きさ、キャパシティそのものを拡げる作用があります。
楽観的な思考が強くなり、気持ちに余裕が生まれてくるでしょう。
臨時収入や遺産の相続で財産が増えたり、海外や異業種など思わぬ方向からビジネスチャンスが舞い込んできたりなど、いちいちスケールが大きくなるのも木星の影響です。
また、木星も1年に1度の周期で逆行します。
逆行期間は2カ月半ほどです。
木星の逆行は個々人の生活だけでなく、社会全体にも影響を及ぼします。
保守傾向が強くなり、異質な存在や対立意見を受け入れられないようなかたくなな雰囲気が社会に満ちるでしょう。
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※天体がもつ意味や性質はここに記した内容が全てではありません。
占者や占術により解釈は異なります。
より詳しく知りたいという方は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。
占い師紹介
島谷実郷(しまや みさと)
占星術師・タロット占い師。 探偵事務所調査員や納棺師、ライターなどの職業を経て2017年『占い処 十一時屋』を設立。 2020年5月島根県へ移住。 現在は松江市や出雲市を中心に対面鑑定を行うかたわら、チャットやSNSを利用したオンライン鑑定も受付中。