公転周期:約225日
逆行周期(逆行期間):約1年7カ月(約6週間)
年齢域:16~25歳
人物:若い女性、独身女性、愛人、貴族、芸術家、(男性にとっての) 恋人
デトリメント(障害):うお座
フォール(衰退):おとめ座
キーワード:愛情、快楽、美、芸術、趣味、レジャー、社交性、協調性、バランス
生まれた日の金星がもつ意味
暁の明星、宵の明星とも呼ばれる金星は、都会の夜空でもすぐに見分けがつくほど、ひときわ明るく輝く星です。
英語ではVenus、ローマ神話のウェヌスやギリシア神話のアフロディーテ、メソポタミア神話のイシュタルなど、あらゆる神話における愛と美の女神を象徴する星です。
ホロスコープ上での金星は、恋愛に限らず、趣味や芸術、ファッション、グルメなど、個人の楽しみに関するあらゆる事柄をあらわしています。
つまり、金星が入っている星座や他の惑星との関係を見ることで、その人の恋愛や趣味の傾向がわかるのです。
また、金星は社交性や協調性を司る星でもあります。
水星もコミュニケーションを司る星ですが、水星の示すコミュニケーション能力は、営業力やプレゼン能力などのビジネススキルに傾いています。
一方、金星の示すコミュニケーションは、お互いの内面やプライベートに一歩踏み込み、より親密な関係性を築くためのものです。
また、自らすすんで意見を発信するよりも、相手の言葉や感情を受容することで理解を深めようとする傾向があります。
あえて互いの差異を明確化し、意見をすり合わせたり妥協点を探ったりするのではなく、最初から主張をしないことで衝突を避けようとする姿勢こそが、金星の意味する協調性なのかもしれません。
現在の金星にはどんな意味がある?
生まれ持った金星がその人の恋愛のスタイルや嗜好を決定づけるのに対し、現在の金星は恋愛運や人気運を左右します。
金星が良い方向へ影響すれば、恋愛のみならず友愛や家族愛など人から注がれる愛情に恵まれ、のびのびと自分にとっての楽しみを追求することができます。
逆に金星が悪い影響を及ぼすと、極端に快楽を慎んだり、逆に快楽に対して貪欲になりすぎてしまったりする傾向があります。
また、金星も1年半に1回程度のサイクルで逆行します。
逆行期間は1カ月~1カ月半ほどです。
逆行中はあらゆる欲望や願望が強くなり、複数の相手と同時に関係を結んだり、際限なくお金を浪費してしまったりすることがあります。
かつての恋人と再会したり、復縁願望が出てきたりするのも、よくある現象です。
しかし、良い影響が全くないわけではありません。
逆行期間中は、芸術性や美的感覚が研ぎ澄まされます。
趣味で創作活動をしている人や、クリエイターや美容部員などセンスが求められる仕事に従事している人にとっては、才能を発揮するチャンスです。
この時期は欲望を満たそうとするよりも、ストイックに黙々と技術やセンスを磨いたほうが有意義に過ごせるでしょう。
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※天体がもつ意味や性質はここに記した内容が全てではありません。
占者や占術により解釈は異なります。
より詳しく知りたいという方は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。
占い師紹介
島谷実郷(しまや みさと)
占星術師・タロット占い師。 探偵事務所調査員や納棺師、ライターなどの職業を経て2017年『占い処 十一時屋』を設立。 2020年5月島根県へ移住。 現在は松江市や出雲市を中心に対面鑑定を行うかたわら、チャットやSNSを利用したオンライン鑑定も受付中。